近畿大学の実験
古来より薬用果実として利用されてきた"ミカン"に近畿大学薬用資源学研究室が目をつけ、 20年ほど前からどの成分が漢方薬の抗アレルギー剤・痒み止めとして 働いているのかを研究しています。 その研究内容・研究結果について紹介します。 |
民間療法や漢方療法からミカンがアレルギーに有効ではないかと仮説を立てた「近畿大学 東洋医学研究所所長、近畿大学薬学部教授」であった 久保 道徳教授が抗アレルギー作用の実験を20年ほど前から開始しました。
青・温州ミカンの抗アレルギーに対する研究内容
アレルギーを起こしたネズミにミカンの乾燥品を与えアレルギーを抑制する効果について
調査しました。
ヒトのアレルギー疾患に近い病態を現すマウスである
2,4-dinitrofluorobebzene(DNFB)
誘発3相性皮膚反応を使用しました。
これはマスト細胞からヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離されることによって起こる
第1相目のimmediate phase response(IPR=即時型…花粉症・食物アレルギーなど)から始まり、
ついで第2相目のリンパ球のTh2細胞から遊離されるサイトカイニンが引き金となって起こる
late phase response(LPR=遅発型)、その後引き続いて起こる好中球の持続的な進潤を伴う
第3相目のvery late response(vLPR=超遅発性…アトピー性皮膚炎など)の3相からなる炎症反応です。
このマウスに未熟な青・温州ミカンの乾燥粉末をネズミの体重1kgに対して200mgを
連日にわたって、口から与えました。(ヒトに換算するとこれは体重50kgに対して1gになります)
青・温州ミカンの抗アレルギー作用の結果
青・温州ミカンのアレルギーに対しての結果はあらゆるアレルギーモデルに対してすばらしい
結果でした。
その有効成分は”ヘスペリジン””ナリルチン”であり、それらはステロイド剤に匹敵するほどの
効果でした。
しかも、ヘスペリジンは分析の結果、7月の未熟な時期の「青・温州ミカン」の乾燥品には
12〜17%も含まれる事が判明しました。
8月になれば3分の1に減り、完熟した黄色いミカンには痕跡程度にしか含まなくなることを
発見しました。
この研究結果で得られた成果を多くの人に提供するために近畿大学が商品を製造しました。
※詳しくはコチラから
(2004,7月 KAMPO EYES)
